【レポート】
2020年2月15日(土)9:30~16:00
姫路獨協大学(兵庫県姫路市)で開催された「第7回 のびのびセミナー」に参加してきました。2018年8月に神戸で開催した第9回兵庫交流会でボランティア協力をいただいた姫路獨協大学医療保健学部さんが主催のセミナーで、発達障害を持った子どもたちへの支援がテーマでした。
特に印象に残っているのは「適応反応の定式化(仮説)」でした。
適応反応=(内的環境の変化量)×(外的環境からの変化量)
何かの行動を起こすためには、子ども自身の内部や外部から変数として刺激を与えること(脳に変数として処理してもらうこと)で、適応反応が起こるメカニズムのお話しでした。そしてこれは年齢には関係ない(小さい子供でも、認知症のお年寄りでも)とのことでした。
これまでも「子どもに経験させること=幼稚園での健常児との関わりなど」で出来ることが増えたと経験的に感じていましたが、このお話しで納得することができました。(従ってその環境をサポートをする体制が何よりも重要だということも強く実感いたしました)
会場の外には自作のコミュニケーションツールがたくさん展示されていました。「高価なものでなくても、子どもたちの障害特性に合わせたツールを市販品を組み合わせれば、安価に簡単に意志疎通できる道具ができる」ことを作業療法の先生に教えていただきました。
途中、プレイルームの見学もさせていただきました。OT訓練部屋のような一室にたくさんのおもちゃがあり、その隣にはゆっくりできる部屋(音楽に合わせて振動するウォーターベッド&プラネタリウムなど)がありました。しかも月に数回一般利用が可能とのことで障害があってもなくても子供たちが自由に遊べる場を提供されているとのことでした。
朝から夕方までたくさん勉強させていただきました。
その夜はいつもひとやすみの会をご支援いただいている姫路獨協大学看護学部の先生方や支援者さまと一緒に会の運営についての課題を共有させていただき、様々なアドバイスをいただきました。5周年イベントの報告もさせていただくことができてとても有意義な一日でした。貴重な時間をいただき本当にありがとうございました。